■ るぱんイタリア旅行記

■ 2003_08  イタリア旅行記とりあえず出発してみっか編
ただいまです。無事帰ってきてしまいましたるぱんです。
イタリアはどだったよ、と皆さんに聞かれるので、頼まれてもないのに旅行記でも書こうかとw
でも、9泊11日だから、たぶん途中で萎えるに一票。
でわ、とりあえず出発の日。
朝5時までFFしてました。
6:45にMKタクシーのお迎えです、さぁどうしよう、起きとくべきか・・・なんて考えてるうちに寝ちゃいました。
電話で起こされて、いつものように5分で仕度して車へ。
格安で空港までいって、とりあえずチェックイン、ねみぃ・・・
免税店なぞ見もせず、朝ご飯食べて寝る。
飛行機でも、寝る。
寒くて起きる、また寝る、KLMの機内食まずいといいながら完食、よい子は歯磨きしてまたすぐ寝る・・・
そしてアムステルダムスキポール空港到着。
連れに、「ゴッホ美術館行きたいっ」とおしきられ、トランジット4時間くらいのあいだに行って帰れるか、
金髪すっちーにたずね、地図もなく言葉もわからないまま、電車に乗ってアムスの町へ・・
駅からタクシーにのり、英語で「ゴッホ美術館まで」ロバート・デ・ニーロ似のお兄ちゃんに英語で話しかけられまくり、
なんとかコミュニケートしようと試みたが、「君の英語はわからない」と、もう話してくれなくなりました。。。
あんたも訛ってるやんかぁぁぁぁ;;
で、ゴッホ美術館を1時間ほどで満喫した気になり、帰りは路面電車?で帰ろうか、ということになりました。
が、切符がどこで売ってるのかわからない。。まぁいいや、乗っちゃえ・・
で、けっきょくわけわかんないまま、駅について、まぁいいや、降りちゃえ・・
初オランダで、結構楽しくすごせました。
飛行機にも間に合い、無事にイタリアはフィレンツェに行きました。すっかり夜です。
中心地までのバスに乗り、ぐぅすか寝る間もなくサンタ・マリアノヴェッラ駅につき、地図を片手にホテルまで。
あぁ、帰ってきたよ、イタリア!!
あたしの故郷〜〜!!
てなわけで、一日目は意外に盛りだくさんに終わりました。
小心者の私がトランジットで外国にいくなんて。。あぁ、どきどきしちゃった・・
そして一日目の夜は寝相の悪い連れに蹴られながらふけていきました。。
この続きは(聞きたいという希望があれば)また今度・・・
希望なくても書くかも〜^^:
書いてると楽しいなぁ♪と思い始めたるぱんでした。
あ。
きょう、39才になりましたっ!!
もうちょっとで飛空挺かなぁるん♪

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■ 2003_08  イタリア旅行記二日目 Firenze#1
暑い。なんて暑いんだ・・・日本出るときは寒くてしかたなかったのに・・・。
暑すぎ。はくぞ。てかんじ。
でも、かの有名なウフィチ美術館に行くため、早起きしてでかけました。
あそこは、よくストライキする上に、すぐに人がいっぱい並んでなかなか入れなくなっちゃうのです。
ウフィチに着くまでに、ドゥオモ(大聖堂)の前をとおりました。
すると、珍しく、正面玄関(?)があけっぴろげ。
すこーーーーん、と、真正面のステンドグラスと祭壇が朝日をいっぱい浴びて輝いてます。
ほんと、珍しい光景をみれました。
早起きは三文の得、でござます。

で、早起きした甲斐あって、ほとんど並ぶことなく美術館へイン。
ボッチチェリのビーナスの誕生とか、まぁ、ゆっくぅりと鑑賞。
フィレンツェにあまり良い思い出がない私も、やっぱり美術館ははずせないんだなぁ・・・。

美術館を出て、両替しようと、前に行ったことのある両替のおっちゃんのところへ。
「コニチワー!ニホンジンネェ!イッチ万円、ナナジュウイッチユーロよー」
・・・そういえば、変な日本語しっかり話すおっちゃんだったっけ。
「カワイイネェ。ケコンしてるのー?」
かわいいってさ。
うふ。ぐふ。でへ。
でもしちゃってます、ケコン。
てことで、おっちゃんとの楽しい日本語教室も終え、
美術館前で似顔絵かいてるおっちゃんにちょっかいだしにいきました。
< 5分でかきます10ユーロ>
かいてもらいました、10ユーロで8分くらいかかりましたが。
ほんとにまぁ、ちょちょいのちょい、とうまぁく特徴をとらえて、顔ができあがりました。
そこからが問題。
「こっち向いちゃだめ」といわれながら、顔なんてチラリとも見ずコリコリこりこり・・・
「できたっ!」てなかんじで、ツレは大爆笑してます・・・
「なんであたし、パンツしかはいてへんのさ。。。。」
おっぱいポロン、乳首たってます。。。
しかも、お尻にはホクロが・・・
「てか、ここにマジでホクロあるんやけど・・・」
おっちゃん、いつ見たんやろぅぅぅ??!!
と、未だにいぶかってるわけでありますが。
まぁ、そのあとボーボリー公園でひぃひぃ言いながら頂上まで上り、
こらまた綺麗な田園風景をしっかりと目に焼き付け、
「うお、そういえばこの為にデジカメ買ったんやんか」と思い出し、撮りまくりました。
デジカメ買ったのに、結局ほとんど撮らずじまいでしたが・・・。
そして、イタリア二日目にして、
ハワイにいったような感じにめっちゃ男前に焦げました。
黒いっす。
どこ来たんだあたしらは。。。

そして、MAX&Co. で、おもいきし関西弁の店員さんに話し掛けられ、
「えー、三島なんですか?あたし高槻ですぅ」なんておそろしくローカルな話をして、もりあがりました。

夜に入ったリストランテもかなりあたりで、おいしいハウスワイン、おいしい海の幸のリゾット、
おいしいニョッキのトマトソース、あまりに酒くさくて食べられなかった鳥・・・
やっぱり、メインはあまり当たらないことを痛感しましたです。
それでも、おいしく楽しく酔っ払ってホテルに帰り、お洗濯して湯船にバス入れてほへぇ、となって
パタリと寝ました。
おやすみなさい。
「ごめんなさい、もう無理」・・・連れはなんの夢をみてたんだろう・・・。
こうして二日目の夜も、殴られながら過ぎていくのでした。
でわこの続きはまた〜

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■ 2003_08  イタリア旅行記二日目 Firenze#2
ねむい。あつい。たまんない。
Firenzeは今日でおしまいだから、とツレに言い含め、私はホテルで涼みながら寝直し、
ツレは町へと出かけていきました。
はっ、と思い出し、両替のおっちゃんのところへ。
「ニホンジンネェ!イッチ万円・・・」
の会話をまた繰り返し、あまりの暑さに倒れそうになりながらホテルへと取って返します。

無事チェックアウトし、駅へ。
今日はオペラをみにVeronaへ移動の予定。 電車の切符をとりに、切符売場に並びます。
「ヴェローナまで大人二枚、二等席で」
「あいよ。***ユーロね」
「おおきにー」
さて、いこか。。。。って、これ、ローマまでの切符やんかっ!
てわけで、すぐさまおっちゃんに取り替えてもらいにいきます。
「あたし、ヴェローナって言ったのに、ローマになってる、ちがうやんか」
「何言ってんだ、あんたローマって言ったっちゅうねん」
「言ってませんっ!あなたが間違ったんだよっ」
と、一応文句をいって、とりかえてもらいました。
ボローニャで乗り換え、でも、13:45逃すと15:50までないからね、と、
言い合いしながらも親切なおっちゃんに教えてもらい、とりあえず電車を待つことに。
掲示板にはなかなかくるはずの電車の停まる番線がでない。
まぁ、よくあることです。
イタリアでは、走るはずの電車がなくなることさえあるのです。
すごい国です。 でも、誰も特に文句を言わない。
あぁ、またか、なんてったって、イタリアだからな・・・
そう、なにがおきても、「Perche' l'italia(イタリアやしな)」
で、すんでしまう国なのです。
得というか、なんというか・・・。
そして、やっと掲示板に到着番線が表示されました。
が。
45分遅れ、の表示も同時に・・・。
はぁ・・・・やっぱなぁ・・・・。
駅の食堂でハエにたかられながらお昼ご飯を食べ、電車がくるのを待ちます。
やっときて、乗り込みます。
席がないから、と、二人はなれて座り、しかも、乗ったこともない一等席!!
座席がうぃぃぃぃん、と、ボタン一個で動きます。
感動・・・。
そしてその上、飛行機ヨロシク、ドリンクサービズであります。
でもそれも、4号車に乗ってた私のところにはきましたが、
2号車の連れのところまでは回ってこなかったようです。
やっぱなぁ・・・。

そして、ボローニャ。
着いた時間は13:55・・・。
二時間くらいの暇を、5年前すんでいたアパートや、通っていた学校を見てまわることでつぶしました。
よく行っていたBar(喫茶店みたいなの)のおじいちゃんに会いに行ったものの、残念ながら、閉まっていました。

駅に帰り、ヴェローナ行きの普通電車に乗り込みます。
じりじりやきつく道を、ホテルを探して歩きます。
「あった・・・4ツ星やでっっっ!!」
さすがに4ツ星、部屋にスリッパが。
それだけで感動してしまう私たち。
そして、一息つく間もなく、浴衣に着替えます。
そう、だって今夜は特別な夜!
ヴェルディ作、アイーダを、野外で見るのです。
なにか、特別な服を・・ということで、
浴衣を持ってきてしまいました。
でも、そんなに言うほどちやほやされることもなく、ちらちらと遠くから「綺麗ねぇ」といわれるだけで、
とてもがっかりのるぱん団でした・・・。

そして、アイーダは、といえば。。。
すごかった。
そりゃぁもう、すごい。
スフィンクスがいっぱい。
おそろしく巨大なセット。
豪華な衣装。
硬い椅子。
それにひくのに貸し出されてる真っ赤なざぶとん。
私たちを見て、「ザブトォン!」と叫ぶ売り子たち。
銅鑼をならして時間をしらせ、なぜかとても嬉しそうな銅鑼奏者・・・。
夜9時スタート、という、おこちゃまにはつらいプログラム。
そして、野外という特殊な舞台のため、雨がほんのすこぅぅぅしだけ、ぽつり、と降っただけで、
そそくさと帰って行くオーケストラの方々、歌手の方々・・・。
なに言ってるのかわかんねぇ、あちぃ、ノド渇いた・・・
てなかんじで、2時間半でもうむりっ!と、帰ろうとしたころ、なんとなぁくフィナーレの予感・・・
もちょっとがんばるか、と、結局なんとか最後までみました。

良い経験をしたなぁ。
てかんじ。

そして、部屋に帰り、「あ〜れ〜っ!」とくるくるまわりながら帯を解き、ふへぇ、と大きくため息をついて、
お洗濯をしてシャワーを浴びて、ばたん、と寝たのでしたマル。

移動するのって、疲れるのでし。

さぁ、明日はガルダ湖でヴァカンスするぞっ!と、
心に強く決めて、さすがにぐぅすか寝たるぱんでした・・・

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■ 2003_08  4日目、これぞ VACANZA !!
さて、4日目。
今日も暑い。吐きそ…ぐぼっ…。
とりあえず駅まで行き、インフォメーションでガルダ湖までの行き方をたずねる。
「あっちにバスの会社があるから、そっちできいて」
バス会社へ行って、チケットを買い、何番のバスに乗ればいいか聞くと、
「10番だよ。10:10に出るからね」
あら、あと3分しかないっ!急げ〜〜〜!!!
と、10番を探すが…ない。
7,8,9、とあって、そのあとが11番のバス停。
はぁ…やっぱなぁ…。
そこら辺の人に聞いて、10番を探し当て、珍しく時間どおりにやってきたバスに乗り込む。

ガイドブックには、シルミオーネかデセンツァーノで降りるべし、とあった。
バスでヴェローナから30分くらい、と。
さて、バスに乗って30分ほど。。まったく町中走ってます、このバス。
人っ子一人降りません。
少々不安になってきたころに、黒人のおばちゃんが「ぴんぽーん」
降りる様子です。
「どこに行くんですか?デセンツァーノは次のバス停ですか?」
「なぁにいってんだよおじょうちゃん、デセンツァーノなんてまだまだだよあんた」
うそん…。だって、ガイドブックには…
そうか、ガイドブックすら、イタリアについて書いてあるものは信じちゃいけないんだ。
イタリア渡航6回目にして、ガイドブックを信用しなくなりました。
さすがに恐いので、バスの運ちゃんに、「デセンツァーノに着いたら教えてください」と頼み、
「あと40分くらいかなぁ」といわれ、ちと安心しました。

イタリアのバスは、というか電車もですが、基本的に、車内放送なんて高尚なもんはありません。
自分で責任もって乗り降りする、これ基本。
日本て、ほんとにいい国だなぁ、と思いますね、心から。
まぁ、甘やかされてるんだけどね…。
だもんで、知らない街にいったら、周りや運ちゃんにきくしかありません。
でも、おしゃべり好きな国民なので、
わざとそうしてるんじゃないかなんていぶかったりもしてみたくなります、ほんと。
まぁ、私も、それでかっちょいい12歳の男の子やいろんなおっちゃんとお友達になったわけだけれども。

シルミオーネにつきました。
綺麗な湖がみえますっっ!!!
でも、人うじゃうじゃいますっ!!!
…ホテルなんか、部屋絶対空いてないよな、ここ…。
今日は野宿だろうか、どうしよう、こんな若いおねえちゃん二人で湖畔で寝てたら、
あんなことやこんなことがおこったりして、そして共同通信とかで、
「日本人観光客2名ガルダ湖でむにゃむにゃ」とかかかれたりして…。っ!!!
なんてことがふとよぎり、一縷の望みを抱きながらデセンツァーノへ…。

「デセンツァーノチェントラーレっ!!!」バスの運ちゃんが教えてくれました。
とにもかくにも降りてみます。
「うお…めっちゃ綺麗〜〜〜!!!!!!!」
水辺には白鳥、かるがも、そして数々のヨットやボート…。
まさしく、バカンスッッッ!!!!!!!!!!!
水着のおねえちゃんやおにいちゃんやぼくたちがウロウロしてます。
でも、さっきの街みたいには人が多くありません。
ここならなんとかなりそう…。
とにかく、インフォメーションへ。
いろいろとあたってもらい、一つ、ホテルが空いてました。
落ち着いたピンク色のカーペットに、ピンクの制服を着たおばあちゃんがフロントにいて、
そのおばあちゃんをじぃぃっと見守る真っ白(とは言い難いけど)なプードル…!
いいんちゃうんっ?!
これで、二人で100ユーロなら、まぁいいか。
で、お部屋に入ると…ダブルベッドやん…;;
ベッド、二つにしてね、といったのに…。
でももういいや、めんどくせー。

荷物を置いて、とりあえず街へ。
ご飯食べたりジェラート食べたり、お店に入ったりして街を散策。
「船にのろうっ!」と、湖を周航してる船に乗りました。
頬をなでる風!髪を振り乱す風!
前に座ってるボクが鳥に投げてるパン(が顔にあたる…)!
これぞVacanza!!!バカンスだわっっ!!
シルミオーネで船を下りて、古城をみたり、水に入ってきゃぁなんて言っちゃったりなんかして、
またジェラート食べてコーラとか飲んで…。
あぁ、バカンスだわっっ!!!!
と、ひとしきり満足して、またデセンツァーノへ。
今度は高速艇だったため、風は頬をなぶらんかったけども、びゅわぁぁん、と一気に帰ることができました。

お昼寝した後、また散策。
素敵な坂道がいっぱいの街です。
ついつい、坂をのぼる後ろ姿を、写真におさめちゃったりします。
晩御飯の時間になり、リストランテへ。
やっぱ水辺ではビールでしょー、なんつって、ビールだけは飲めないくせにビールを頼み、
結局連れに全部飲んでもらいました。
さすがに魚介類がおいしく、これまた幸せでした。
なんか、よく食器を割る店らしく、食事してる間に4回くらい食器割ってたけど…
でも、店員も特に気にする風もなく、あぁ、またかよ、まぁいいや、とりあえず料理運ばなきゃ、てかんじ。
いい街です。

食事の後は、ウィンドーショッピング。
もう11時になるというのに、この街では昼間しまってた店が今、開いてる。
暑いからなんだろな…なんちゅうか、適当というか…。
でも、ここは、まるで危険なにおいがしません。
女の子一人で歩いてもきっと大丈夫。
ひったくりも恐い人もいそうにない。
あぁ、すてき…。
ガルダ湖バンザイッ

と、叫びつつ、あぁ、ダブルベッドかぁ…とブルーになっていたるぱんでした。
もちろん、悪夢にうなされました。

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■ 2003_08  水の都へ・・・
そして5日目。
水の都、Veneziaへむかいます。
日本人に一人も会わなかったデセンツァーノの街を、坂道をえんやこら荷物を引きずって後にします…。

デセンツァーノ駅では、言うまでもなく電車は30分遅れ。
それでも楽しそうに話しが弾むイタリア人のみなさま。

やっと電車がきて、コンパートメントの2等席にすわります。
目の前には、おっちゃんが一人座ってます。
私が寝ようとすると、肘掛けをいきなりおろしにきました。
「こうして寝たら楽なんだってば」
…せっかく寝かけたのに。
でもまぁいいや、なんか暇で話したかったんだろうな、この人。
と、お話に応じることに。
「日本人かい?」まずはそこから。
そですよー。年はウン才、ついでに結婚してます。みえないだろうけど。
いろいろ話をきいてると、このかた、バカンスの真っ最中。
「君たちもかい?でも僕はねぇ、5ヶ月もバカンスがあるんだよっ!」
いいだろぅ、うりうり、とでも言わんばかりの自慢っぷり。
でも、5ヶ月のバカンスって、それ、仕事ないだけじゃぁ…。
さすがにそこまでつっこんでは聞けませんでしたが。
45歳くらいのおっちゃんでした。
携帯で、「あぁ、いまねぇ、Padova過ぎたとこー」
なんて、満足げに話してましたが、羨ましいような…でも、意味もなく心配してしまいました。

そして、ヴェネツィア。
水上バスに乗り込んで、とりあえずはホテルへ。
でも、H.I.Sでもらった地図とはぜんぜん違う場所にホテルがありました…。

H.I.S、おまえもか。

ホテルへの道は工事中で、えらい遠回りをしないといけなさそうだったのが、
とっても狭い小路に入ってみると、何と、そこを抜けるとホテル!!
ヴェネツィアは、迷路です。
とにかく荷物を置いて、街へ出ます。
イタリアに来る度にヴェネツィアには来ますが、いつ来ても、美しい街です。

ハトさえいなければ。

私は、何が嫌いって、ハトほど嫌いなものはないっ!
大体、群れになってるというのが間違ってるし、一緒になって一気に飛んじゃうところもおかしい。
そして、こっちの都合なんてかまいもせずにウンチする。
なんなんだ、あの生き物は。
これが、サンマルコ広場には、山ほどいる。
いつも半泣きです。いや、正直に言うと、泣いてます。
そして、子供好きのわたしでも、ハトを追っかけて飛ばせて喜んでる子供を見ると、
後ろからつまみあげて、背負い投げしてジャンピングアタックでもしてやりたくなります。

ハト、消えてくれ。

サンマルコ寺院は、もう閉まってたので、アカデミア美術館へ。
ここは、ヴェネツィア派の画家たちの絵が常設してあることで有名です。
が。
私、京都市立美術館で、ほとんど見ました。
ついでに、主だった絵がどこかに貸し出し中でした。
6ユーロ返せ。

この街では一泊のつもりだったのが、連れが、「もう一泊しよーや」というので、
私も喜んで同意しました。
この街は、ほんとに好きなんです、前から。
友達もいるから、イタリア人の。
今回、その友達には、
「会えないの、ごめんね。わたし、一週間しかバカンスとれないから、
山に行くことにしちゃったから〜るる〜」
てなかんじで、フラれました。
とても残念です。
だからそのぶん、ツレといっしょに、この街を楽しむことにしました。

街を歩いていると、昔のコスチュームを着た可愛いお姉さんが…。
「今夜、オペラの歌のコンサートをします。こんな格好して。」
と、ビラをくれました。
ヨーロッパのコンサートは、教会とか古い建物でやることが多いので、音響がすばらしくいいのです。
だから、行こうかなぁ、なんて眺めてると、
「もし、あなたたちが学生なら、この席なら**ユーロと、安くなるの」
「ふむ。じゃぁ、たとえば“もし”、私たちが学生なら、
何か証明するようなものがいるのかな?なにも持ってきてないんだけど」
「何歳なの?」
「んとねぇ…ハタチ」
「あら、ならぜんぜん大丈夫、問題なしっ!」
…そうか、ハタチで余裕で通るんだねぇ…。

でも、結局行ってませんが。
ハタチに見えることがわかっただけで、満足しました。てへ。

夕暮れのヴェネツィアの海を見に行こう、と、夕ご飯用にとBARでパニーニなどを買い込んで、
ゴンドラがぷかぷかと停泊している海辺へ。
少し観光客も減って静かな海辺で、仕事を終えたゴンドラーレ(ゴンドラ漕ぎ)がゴンドラを磨いています。
そこにぷぁぁぁ……と射す、橙色と紫の綯交ぜになったような夕陽…。
ゴンドラーレの着る水兵服がすこし翳って、一生懸命に掃除する顔がキラキラと輝きます。
水面に、対岸の教会が映り、小さい波がある度に揺れます…
この風景が見たくて、私は(ハトにもめげず)毎回ヴェネツィアに来るのです。
うつくしい……

沈む夕陽をたっぷりと堪能して、ホテルへ帰り、シャワーを浴びて、
「明日は早くサンマルコ寺院に行かなきゃね」
と、寝ることにしました。
豪華な夕食は、また明日にお預けです。
おやすみやすぅ…

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■ 2003_09  6日目、ヴェネツィア最後の夜
やっとこさ半分の行程が終わりました.
6日目.
予定では一泊だったヴェネツィアを一泊伸ばして、今まで行った事の無い島へ足を運ぶ事に.

ヴェネツィア本土の対岸にあるサンジョルジョマッジョーレ教会へ行きました.
この島は、はっきり言って教会しかありません。
そこからちょっと離れたところに人が生活してる島があります.
今回は、教会を見にきました。
マッジョーレというだけあって、デカイです。
あっけらかんとした祭壇を抜けると、「上にのぼれます」のポスター.
サンマルコではあまりの人の多さに上れなかった鐘楼に、ここで上る事に.
大丈夫か、このエスカレーター、って感じのカタカタいうエスカレーターに乗って上へ.
エスカレーターを降りると、そこはもうすんばらしい展望!!!
エスカレーターをいれて幅3メートルほどの場所で、人がうごめいているなか、対岸のヴェネツィア本土を眺めます.
赤茶色の建物、さっきまでいたサンマルコ広場、運河を行くボートにゴンドラ、そして、どこまでも続く青緑の海….
狭い鐘楼の上で、四方八方眺めたおし、写真撮りまくり、飽かずいつまでもたたずんでいるうちに、
ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ
10時の鐘が一つ鳴り響きました.
ひっくり返りそうにびっくりしました、そりゃぁもぅ…。
その鐘で我に帰った私達、「そろそろ行くべ」

エスカレーターを降りて別の祭壇のあるところへ行って見ると、
そこには葉書やおメダイ(マリア様やキリストの描いてあるメダル)を売るおじいさんが。
「ジャッポネーゼ(日本人)?」「スィ(そやで)」
葉書を物色したり綺麗なおメダイを手に取っていると、
「これはパパに、これはママに、二つ買いなはれ」
無理矢理押し売られそうになりました.
「いらないんだけど…とにかく、これだけ」
と、買う物を見せると、どう考えても高い値段を言われました.
「なんでやねんな…。これがいくらでこれがいくらやったら、そんな値段違うっしょ」
「いやいや、これはパパとママに…」
埒があかないので、「いいや、二人分まとめて買うから、そう、私達姉妹だから」
ウソ八百ついて、物を差し出すと、「じゃぁ、**ユーロ」
…どう考えても安い.
イタリア人、足し算とか苦手です.
引き算なんて、もってのほか。
でも、損しなきゃいいや、てなもんで、その値段払いました.
若干、バチあたりかしら、教会だし…とも思いましたが^^;

そして、また水上バスにのって、今度は有名なヴェネツィアンガラスの工房だらけの島へ.
かなりの時間ボートに揺られて、「もう帰りたい;;」と思い始めた頃、やっとこさ島が見えてきました.
ムラーノ島、到着です.
とりあえず水、と思ったものの、店がない。
しかたないから、工房巡りをはじめました。
工房に隣接して、安売りの硝子工芸屋がいっぱいある町です.
こんなもん、誰が買うねん、というような置物(買ってるイタリア人いっぱいいたけど)から、
とんでもなく美しいグラスやアクセサリー….
でも、とにかく高い.
小さいアクセサリーをいくつかお土産に買って、
「おなかへった…」
レストランを探しました.
この日もまたとろけそうに暑い日でしたが、
エアコンの効いている店内ではなく外にテーブルを出している店が一軒あるのみ。
もういいや、ここで…。
でも、お客さんの食べてるのを見てると、綺麗なグリーン(ミドリではなく、飽くまでグリーン)のお皿に
おいしそうなサラダやパスタがのっています。
さすがムラーノ島。
直射日光に耐えながら、カニとエビのクリームソースのニョッキ、イカ墨すぱげちーを。
美味い…でも暑い….しかもハト飛んでくる….
いろんな葛藤に耐えながら、ぶっ倒れる事も無く完食。
普通はお勘定はテーブルでするんだけど、
あまりの暑さにとりあえず店内に入りたかった私は、お勘定を頼まず店内へ.
「…涼しいところにもテーブルあるんやんか…」
ブチ切れそうになりながら、お勘定をして、
「そろそろ帰るか」
と、バス停に向かう途中で、イタリアに来て毎日二杯くらい飲んでいるグラニータ(スムージーみたいなの)を買い、
頭ギンギンなりながら歩き飲み.
次のバスまでの時間、と、一人で近くをぶらぶらしてると、引力に引きこまれるようにある店に入りました.
そこで、運命の出逢いがっ!!
…切子のような、ヴェネツィアングラスのちいちゃいグラス.
おとーさんにお土産にあげたいなぁ…。
これで冷酒をくぴっ、といったら、そりゃもうぅ、ウマイんだろなぁ…。
「これ、一ついくら??」
「これは、6個セットだからね。」
「…一つしか要らないんだってば。一個ちょうだい。」
「駄目.無理.一個なら、こっちにあるのにしなよ。安いし。」
と、見せられたのが、くすんだ感じのかなりちゃちぃ足長ワイングラス.
「…こんなのいやぁぁぁぁぁ;;」
とか言ってると、ここの工房の作家さんらしきおっちゃんが声をかけてくれました。
「…マエストロッ!!!!」
マエストロ〜?!
エライおっチャンみたいです、この人。
「どれが気に入ったのかな、おじょうさん」
「これ〜っ!これ欲しい、すっごく欲しいっ!!」
「ふむ…。これなら、一個80ユーロ、高いよ.こっちのなら2個で20ユーロ。」
と、これもいいな、と言ってた小さなグラスを持ってきて説明してくれました。
80ユーロ…やっぱ高いなぁ…。
でも、もういつのまにか、自分が欲しくなってしまってます.
綺麗な赤の、切子グラス….
「どうしてもこれ欲しい.」
安いほうを両親に持って帰ることを決め(安いほうかよっ)、
もう、それしか目に入らなくなっているグラスのセットを見つめているうちに、
やっぱり一個じゃ可哀相になってきて、ペアで緑色のも欲しくなり…。
切子のグラスセットは、全部色違いなのです。
どの色もとてぇぇも綺麗で、柄は、マーガレット、スズラン、ユリ…綺麗な細工がきっちりとされています。
「これとこれをペアで、で、こっちもペアで買うから、安くしてッ!!」
泪目で見つめながら、マエストロに懇願…。
「…わかった、そこまで言うなら、全部で150ユーロにしてあげる。」
ぃぃぃぃぁぁやたっっっ!!!!
もう、ほくほくです。
大満足です。
マエストロさいこー。
ヴィヴァマエストロ。
愛してるよ、マエストロ.
いつのまにか迷い込んできていたツレと抱き合い喜んでいると、
「こっちにおいで。工房をみせてあげる」
マエストロがにこにこと手招きしているので、付いて行ってみると、そこには見事な花瓶や大皿、オブジェが…。
あまりの色の見事さに、圧倒されて口もきけませんでした。
結局、ツレもふらふらと酔っ払いのように花瓶に引き寄せられ、そのままご購入。
「おまけにあげる♪」
と、飴チャン型のヴェネツィアンガラスを一人一つずつおまけしてくれました。
子供扱いです、完璧。
でも、もうなにもかも嬉しくて、最後に店を出るときは、
イタリア人のようにほっぺとほっぺをくっつけて「ちゅっ」の挨拶をして、
満足満足、おなかいっぱい、て感じで、そのままムラーノ島を後にしたのでした。

長くなってしまった…。

で、その夜、おなかの減った私達はホテルの近くのレストランのおっちゃんに、
「おいしかったぁ?ふたり?どぞぉ」
と、妙チキリンな日本語で声をかけられ、もういいやなんでも、と入り、
「うちのハウスワインは、ティスティングしなくても大丈夫、おいしいから」
と、たぷたぷとグラスに注がれた、確かに美味しい自慢のワインをいただきながら、
オマールエビの濃厚なスープをはじめ、ポルチーニのクリームソースのパスタ、
仔牛のソテーを食し、大満足で帰ったのでした。
あ、そうそう、声かけてきたおっちゃんに、
「キミ達に日本人の友達をつくってやる」と
通りすがりの日本人を無理矢理連れてきて、一緒にコーヒーなんぞを飲んで、
食後を過ごした事も忘れず付け加えておきます。
そんなに寂しそうやったんやろか、ウチら…。

こうして、ヴェネツィア最後の夜は、幸せに更けていくのでした…

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■ 2003_09  7日目 特に事件はなし
7日目。
大好きな迷路の街、ヴェネツィアをあとにすることにします。
駅でアッシジまでのチケットを買い、発車までの時間を近くのカフェで。
軽くピッツァを食べながら、いろんな人にエアメールを書きました。
中には、サンマルコ広場が高潮で水に浸かり、広場をゴンドラで往き来するカードもありました。
これをもらったあなたはラッキーでしたねー。
昼少し前に、フィレンツェ行きのユーロスターに乗り、ボローニャを経由、
ボローニャで一番美しいサンルカ教会を横目にフィレンツェへ到着。
アッシジに行く電車がくるまで1時間ほど、また軽く食べるつもりで駅のビュッフェに。
「あんましいらんけど、まかせるわ」
ツレに頼んで、荷物の番をしながらほっこり一服…。
「おまたせ〜♪」
トレイの上には、キノコのクリームパスタ、ラザーニャ、ティラミスと水2本。
「…全然軽くないやんか」
それでもぺろりと平らげ、珍しく時間少し遅れできた電車に乗り込み、
昔、中田がいたペルージャを経由し、3時間ほどかけてアッシジへ。
ユーロスターとは違いエアコンなんぞない電車。
すべての窓を開け放し、カーテンがばっさばっさと翻るなか、
埃をいっぱい吸い込みながら、やっとこさアッシジに着きました。

もう夜です。
駅前にはなんだかヤバそうなあんちゃんがうろうろ…。
ホテルを予約してないので、インフォメーションに行こうとしてバスを見てたら、駅前のホテルのおっちゃんが、
「こっちこっち!あいてるよ〜」
“エアコンきいてます”の扉をうんしょと押しながら呼び込みしてます。
「疲れたよなぁ…。チェントロまでいかんでもいいか…。安かったらここにしよか…。」
とりあえずホテルに入り、
「ベッド二つ、いくら?」
「朝食つきで67ユーロ」
安いやん。二つ星やけど、まぁいっか。
部屋には、ベッドが二つ、といっても、大きなダブルベッド一つと小さなシングルベッド…。
「一緒に寝たらいいやん♪」
というツレに、丁重にご遠慮させていただき、シングルで寝る覚悟を決めました。

とりあえず晩御飯を食べるのに、チェントロ(中心地)へ。
バスのチケットの刻印のしかたがわからずオロオロしてると、
すんごいデブのおっちゃん(歯がぬけてるのか、なに言ってるかさっぱりわかんない)に
「それはなぁ、それでなぁ、ふごふご」
と話し掛けられるが理解できず、優しそうな二人組みのおばあちゃまのかたわれに
「こうするのよ」
と、教えていただき、無事バスは出発。
チェントロに着くと、アメリカ人らしき人に「英語わかる?」と話し掛けられました。
わかんないっすむりっすきゃぁにげろ…。
坂をてくてく登って、サンフランチェスコ教会へ。
夕陽が沈む少し前に教会へ着き、でも既に門は閉まっていたので、
広場を抜けて、教会を横に、壁に座って記念撮影。
美しい夕日をバックに…。
あぁ、私ってばろまんちすとだわ。
うつくひぃ…。
で、坂道だらけのアッシジの道を、うろうろとしながらグラニータを売ってる店を探す。
やっと見つけたら、「もう終わったんだけどぉ…」
「いいや、なんとかつくってあげるよ」
と、止めた機械の中から氷を取り出し、ミント味のシロップをだばだばかけて「ほい、できあがり」
…そういう安易な飲み物だったわけね、やっぱし^^;
パニーニも一緒に買って、バスを待つ間にぱくぱく食べました。

ホテルに帰って、駅前でハイネケンを買って、テラスに出て二人で
「アッシジに乾杯」
「チンチン(イタリア語で乾杯です)っ!」
行ったことのない、サンフランチェスコ教会と反対側の教会を眺めながら、
「明日行ってみようかぁ」
飲めないビールを飲みながら、すこぅしよっぱらって、アッシジの夜は、
やばいあんちゃんに見上げられながら更けていきました。

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■ 2003_09  アッシジで涙したりして・・・
さて、アッシジ二日目。
フロントで、昨日から気になっている、ホテルから見える教会のことを訊ねる。
「あぁ、あれはサンタマリアデッリアンジェリ教会っていうんだよ。それはそれはすごい教会だよ。
サンフランチェスコ教会はしってるだろ?あれより前にできたんだよ。
あそこにはポルチュンコラってのがあってね…」
写真を見せてくれながら、とつとつと説明してくれます。
アッシジのパンフレットをもらい、おじさんのお勧めどおりその教会に行くことに。

教会に行くまでは、「あづいぃぃ」「たまらぁん…」と、文句タラタラでした。
教会に近づくにつれ、シスターや神父様のグループが増えてきます。
こういう光景は、クリスチャンの国イタリアでもなかなか見れません。
なんでこんなにシスターや神父様が多いのかな…
その疑問も、教会に行くと解決されました。

ポルチュンコラ、という、教会の小さい版みたいなのが、教会の中にある教会でした。
もともと、このポルチュンコラの周りで礼拝などが行われていたようで、
教会自体はそのころはなかったそうです。
教会に入ると、まっすぐポルチュンコラに引き込まれていきます。
小さな、けれど荘厳すぎる建物です。
中に描かれている少しはげたフレスコ画は、受胎告知のシーンのようです。
今にも崩れそうな壁なのに、どこか強さすら感じられるポルチュンコラ…。
ポルチュンコラの中では、ひざまづいてひたすら祈る人、
ぽかん、と口を開けてフレスコ画と十字架に見入る人…。
クリスチャンではない私たちでも、十字をきりたくなるような雰囲気です。
そしてなにより、意味もなく、涙がでてきました。
久しぶりに、教会の中で涙を流しました。
そこにいるだけで、知らないうちに涙がでる、なんてこと、なかなかあることじゃぁありません。
でも本当に、ここはなにか、人間の奥底の琴線を揺らすものがある教会なのです。
と、私たちは感じました。
ここでは、誰もが心静かに我と向かい合うのではないかと思います。
いつもなら、「きれいー」と写真を撮る私たちですが、
この教会だけは、そんな行為をするべきではない、という気持ちになりました。
見てない人にはなかなか伝わらないとは思うけれど。

ポルチュンコラを抜けて、小さなお洞のような建物へ。
そこには、「サンフランチェスコ、ここで亡くなる」とありました。
サンフランチェスコがこの場所で死に絶え、
その亡骸を祭るために、山の上のサンフランチェスコ教会を建造したのです。
その後、敷地内のバラ園へ。
そこには、棘のないバラが咲き乱れていました。
なぜ、棘がないのか??

と、いろいろと書きたいことはあるのですが、とても宗教的な話になるので割愛します。

とにかく素晴らしい教会でした。
ぜひとも、イタリアに行く機会があれば行っていただきたい教会です。
本当に、素晴らしかった…。

駅前からバスに乗ってサンフランチェスコ教会へ。
今日も山頂からの眺めが美しい。
教会へ入ると、前に来たときには感動したはずなのに、
アンジェリ教会の後にきたからか、あまり心震えることもなく…。
ツレに知ってるだけの知識をひけらかし、どうだどうだ、と偉そうにしてみます。
教会をあとに、お店を物色しながら、坂道を散策します。
「昨日みたリストランテに行きたいっ」
「どこよ、それ?」
「テーブルクロスがすごいかわいかったとこ!」
「…まぁ歩け」
すごい坂道を、脱水症状におちいりそうになりながらひぃこら歩き回ります。
で、見つけました、テーブルクロスが可愛いリストランテ。
まだ12時ちょっと前ですが、お店はあいています。
らっきー。
「どこでも座ってください♪」
と、まだ15歳くらいのうら若き店員さんにすすめられました。
可愛いなぁ…でもきっと、うちらのほうが幼くみられてるんだろなぁ…。
それぞれパスタを一品ずつと、メインに子羊を頼みました。
いやぁ、子羊っておいしいよね。
なんでこんなにおいしいかね。
ジンギスカンとかそんなおいしくないのにね。
いやぁ、おいしい。

で、満腹になって、再び散策。
サンピエトロ教会やサンタキアラ教会を見学しにいきます。
燦燦とあまりに暑すぎる陽を浴びながら、
「まだ着かへんのぉぉ」と文句を言われながら歩きつづけました。
あぁ、休みたい…。
昼寝がしたくてもできない私たち。
それわなぜか。
ホテルは既にチェックアウトしちゃってて、ゆっくりできるところがないから。
次の目的地ローマへの電車は、18:30くらいだから。
あぁ、でも…耐えられない。
山をおりよう。
てことで、とりあえず荷物を預けてあるホテルに帰ります。
フロントでひまそーにしてるお兄さんに、
「なんか飲ませてーーーー」
「あぁ、いいよいいよ、なんにする?」
「オレンジジュースとカップチーノ」
「ほい、ちょっとまちな」
ってなかんじで、飲み物を受け取り、ソファに沈み込んで一息…。
そのまま30分ほど立てません。
ホテルの従業員だけがひまそーにウロウロしてるけれど、
誰も座り込んでる(てか、ほとんど寝てる)私たちを不審がる気配はなし。
「チャオw」なんて言いながら、とおりすぎてます。
いいのか、ホテルのフロントでこんなにもぐったりとしてても…。
と、なんとなく私たちのほうが申し訳なくなり、
「ちょっと出かけてくるねー。荷物まだ預かっといてちょうだいね」
と、再びサンタマリアデッリアンジェリ教会へ。

そしてまた感動。

5:30頃にホテルへ帰り、またぐったりさせてもらいます。
フロントのおじいちゃんは、そんな私たちをみてにこにこ。
二つ星でも、ほんとに人のイイ従業員ばかりで、最高のホテルでした。
6時過ぎに「ありがとねっ!」と荷物を受け取り、駅に向かいます。
時間どおりにきたユーロスターに乗り込み、
「アッシジさいこー」
「でも坂おおすぎー」
なんて言いつつ、ローマに向かいました。

ユーロスターの中で、ローマに着く寸前におっちゃんに声かけられました。
「いいね、いいねぇ」
?????
なんのことかよくわかんないけど、私たちのことのようです。
「日本人だろ?いいねぇ。二人?いいねぇ」
めちゃかっちょいい男の子と二人旅のようです。
ごちゃごちゃといろいろ話しました。
私の間違ったイタリア語をなおしてくれながら。
ツレと、「かっちょいいなぁ、あの子。いくつやろぅ」
と、ずっと子供のほうを気にしてました。
気になるので、「お子さん、いくつですか?」
ときくと、「12歳」
……え〜〜〜っ!!!!
身長180センチはありました。
お父さんもすごくかっちょいいんだけど、
いや、かっちょいいから、子供もすんげぇかっちょいいんだわ…。
いや、素敵な親子と知り合いました。
あぁ、こんな子供がほしい…。

で、ローマです。
おそろしく治安が悪いと悪名高いテルミニ駅をおります。
ホテルは駅のすぐ近く。
四つ星です。
日本で予約しておきました。
日本で予約しとくと、ちょっと安いですよ、こういう所は。
で。
ポーターが荷物を持ちます。
ツレのトランクの中には、とてぇぇぇも壊れやすい大事なものがいっぱいです。
なのに。
そいつは、階段にトランクをガンガンぶちあてながら歩きました…。
「きゃぁぁぁぁぁっ!!!!」
本気で悲鳴あげました。
「やめてっっっ!!!!」
もう、それから口きかなくなりました、ツレ。
「自分でもつわっ!もうっ!!!」
もちろん、チップなんぞ渡しません。
なんだかポーターが可哀相になったので、いちおう1ユーロだけあげましたが、
「なんでそんなん渡すねんさっ!」
と、本気でご立腹でした。
「四つ星なんて、絶対ありえへんっ!!!」
まぁ、星の数なんて、まるでアテになりません。
あの基準はなんなんでしょうね…。
私たちの結論では、ドライヤーがついてれば四つ星、なんですが…。
ほんとのところはわかりません。
でも、高いばかりで、たいしたことないところも多いみたいです。
お気を付けください。

で、晩御飯です。
ウロウロしてると、
「おっねぇぇっぃさぁぁぁんっ!二人ぃぃ??どぞどぞん〜っ!!」
と、イタリア人に日本語で大声で呼び込まれてしまいました…。
あまりの恥ずかしさに、「わかった、入るからやめて」と、その店に入ります。
覚えてるのは「おっねぇぇいさぁぁぁんっ!ちょとまってねぇぇん」とか、
そんな変な日本語ばかりのようですが、すごく良く働く人でした。
働きっぷりがとてぇも気持ちよかったです。
ご飯もまぁまぁおいしかったし。
帰りには、「はい、さんぺーですっ!げっつっ!」なんぞ言うておりましたが…。
いやな思いをした後に、まぁ楽しく食事できました。

てなかんじで、明後日はもう帰国。
さて、明日は何が起こるかなぁ。

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■ 2003_09  帰国前日〜ローマ
さて、イタリアでゆっくりできるのも、今日でおしまい。最終日は、ローマ観光です。
以前、イタリアに行ったときに、
「真実の口って、今、お台場に出張してるらしいですよ」
と、だまされて「じゃぁ見に行かない」と、行かなかった私…。
あんな石の埋め込んであるものが、お台場なんぞに出張するはずないのに、まんまと信じてしまった私…。
あほです。
何回もイタリア行ってるのに、一度もみたことありません、真実の口。
今回こそはっ!、と思っていたんだけど、結局、めんどくさくて行ってません…。

で、どこに行ったかと言えば。
いつものとおり、システィーナ礼拝堂。
ローマに来たら、そこだけ行けば、それで満足なのです。
それほど、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」は素晴らしい。

とりあえず、朝早くおきて、バチカン美術館へ。
テルミニ駅から、地下鉄を使っていこう、と地下鉄へ。
自動券売機、当然のようにぶっ壊れてます。
しかたないので、近くの売店でチケットを買います。
そりゃぁスリも多いわな、と納得できるほどのすんごいラッシュの電車に乗り込みます。
そして…臭い。なんて臭い電車なんだ…。吐きそう。
もうちょっとだ、がんばれ…己を励ましつつ、目的地到着。
テクテク歩いて、バチカン美術館到着。
既にすごい列ができています。
やっとこさ中に入り、チケットを買ってエスカレーターに乗ります…。
エスカレーター?!
この前来た時は、こんなに綺麗で便利になってなかったぞ…。
来る度に、ここはバージョンアップしてます。いいことだ。
で、いろんな美術品を流しながら、とっととシスティーナ礼拝堂を目指します。
そして、「静かにっ!ここは祈りの場所です!」と書いてある札を横目に、礼拝堂の中へ…。

すごい。
すごすぎる。
何度みても、この素晴らしさは変わりません。
圧倒的な力強さ、荘厳さ、奇妙な哀しさ…。
ミケランジェロって、すごい人です。
礼拝堂のど真ん中に陣取り、しばらくぼーーーーーーーーーっ…と眺めます。



……(10分以上経過)


「そろそろ行こか」
ツレに声をかけられ、やっとこさ我に返り、「うん、いこう」
数々の美術品をまたまた流し、入り口へ戻りました。
少し休憩するため、中庭に出て、「でかい美術館やなぁ」と、感心。
で。
「もっかい見に行こう」
またまたシスティーナ礼拝堂へ。



……

はい、納得。
もういい、出ましょう。
で、美術館内の郵便局で、バチカン市国にしかない切手と消印を求め、自分宛に絵葉書を出しました。
「もうイタリアはしばらくいいや…。国内旅行したいっす」
かなり本気の文面でしたw
日本語が通じるって素敵、と、海外に来る度、思ってしまう私です。

美術館を出て、バチカン市国内のサンピエトロ寺院へ。
カトリックの総本山。
すごい人です。
教会の中に入るのに、えらい並びます。
で、やっとこさ入り口に来ると…
「君、それじゃ入っちゃダメ」
ツレ玉砕。
何を思ったか、ここに来て、ノースリーブで来ちゃいました…。
今まではくまさん柄のハンカチを肩にまいてなんとか通してもらってきたのですが、
そこは総本山、厳しく秒殺…。
「いいよ、一人でみてきて、せっかくやし…」
泣きそうになりながら、入り口で待機するツレ。
まぁ、せっかくなので、一人で入ります。
でかい。美しい。
てことで、とりあえず、ツレのために、写真撮りまくり。
急いで出て、「すまんなぁ、私だけ…」
とりあえず、とぼとぼと広場を歩き、知っている限りの広場の秘密(?)を教えます。
「ここからあの4本の柱をみると、一本に見えるねんで」
と、これまたミケランジェロ設計の広場のアーケードについて説明します。
バチカン市国の入り口から教会に向けての柱廊は、一つの屋根(?)を4本の柱で支えていて、
それがずぅぅぅっと、何本も何本も続いているのです。
それが、あるポイントからみると、その4本が一本の柱で支えているかのように見えるのです。
何年も昔に作ったとはおもえない、緻密な設計です。
ホント、ミケランジェロ万歳、です。

で、「お腹減ったなぁ」
お昼ご飯です。
大通りからちょっと入ったところにあるピッツェリアをみつけ、
「暑い、喉乾いた、もうここに入る」
と、客ゼロの店に入ることに。
カルボナーラとペンネアラビアータ(だったと思う^^;)を頼み、
店の人に見つめられながら(店が暇過ぎるからだろうな…)ゆっくり食します。
食後にカップチーノを頼み、いろいろとサービスしてくれた(カードとかくれました)店の人に、
レシートで作った鶴とやっこさんをあげます。
「まぁ、ゴミにしか見えないよね…」
と言いつつ…。
で、「色々ありがとね。これ、日本の伝統的なおもちゃなの。記念にどぞっ!」
と、鶴とか、あげました。
で、「これ、チップ。ありがとー」
と、結構破格のチップをあげようとしたのに、
「いいよいいよ、こんなのもらえない!」
「なんで〜?!」
「だって、バンビーノ(男の子)からもらえないし…。」
「…そう?なら、ありがとう。おいしかったよ!ごちそさまっ!」
と、「なんでバンビーノなんだよ…こんなに可愛いのに…」
と思いつつ、食べた分だけ支払って、店を出ました…。

さてと。やぱり、教会行かねばなぁ…。
てことで、スカーフかTシャツを買うことに。
道端で、可愛いTシャツが売ってました。
「これいいやんっ!coca―colaって書いてあるやつ…」
「…いや、これ違うで。Ciao-ciaoって書いてあるわ…」
いいセンスです。
どっからみてもコカコーラなのに、じっくりみるとチャオチャオなんです…。
500円くらいだったので、即買いで、ノースリの上から着て、教会へ向かいます。
もう、文句は言わせません。
もっかい入り口の検問(?!)を抜け、教会の中を堪能します。
「よかった、ここまで来てみれなかったなんて、サイアクやからね…」

そして、地下鉄に再びのり、「くさい」といいつつ、
ブランド通りがある、ローマの休日に出てきた、スペイン広場へ。
やはりグラニータを飲み、ウロウロしすぎて疲れ切った体を潤します。
そろそろ帰りましょう、と、テルミニへ向かうバスを探します。
「475番か159番に乗れば行けるよ」
と言われたので、探して飛び乗ると…
まったく反対方向でした。
やっちゃったよ…。
で、慌ててヴェネツィア広場で降りました。
「あ、こっからコロッセオ見えるで!行ってみる?」
「いや、見た。もういい。」
かなりお疲れのツレでした。
で、バスを探して、ホテルへ帰っていつもの通りお昼寝。

……
もう夜でした。
まぁ、そんなもんです。
「最後の晩餐だっ!豪華に行こう!」
と、いうことで、昨日ぶらぶらした時にみつけたホテルのリストランテへ。
かなりタカビー(死語)な給仕に案内され、テーブルに着きます。
さて、どんなもんかいな、と思ってると、なかなか豪華なパンがいっぱい出てきて、まずは大満足。
大好きな手長エビのパスタを注文し、ツレはミートソースのクレープ包みを注文。
これがもう、もうっっ!絶品っ!!!!
めちゃウマのパスタでした、いや、ホント。
手長エビもすごく甘くて美味だし、その他の魚介類も、涙出そうに美味!!
クレープの方も、意外にあっさりしていて、これまた美味でした。
メインはでかいエビ。
なんだったっけかな、オマールエビだっけ…忘れたけど。
でもこれも、すんごぉぉぉぉくおいしかった。
ワインもビールも、すすむすすむ。
かなり気持ち良くなって、大満足でお支払い…と思ったら、
「いいよ、お世話になったから、ここは私が払うから」
…素敵っ!なんてイイつれなんでしょっ!!
と、ゴチになりました。
あぁ、もっと大満足…w

そして、ホテルに帰って、シャワーを浴びて、
「明日は早いからね」
と、とっとと寝ました…。
明日はもう、帰国です。
7:15分くらいの空港行きの列車に乗るのだ…
イタリアよ、さらばぢゃ…

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■ 2003_09  いよいよ帰国〜最後の日記
さぁ、いよいよ帰国です。
このいい加減な国とも、やっとこさオサラバです。
朝7時過ぎの空港行きの電車に乗るため、ホテルの最後の朝食も食べることができず、
ツレに、とてぇぇも悲しそうな顔をされ、
「コーヒーだけでも飲んだら、ダメ??」
「でも、しかたないのよぉぉぉ;;」
と言いながら、駅から電車に乗り込みます。
「あぁ、これでもうイタリアにも当分来なくてすむ…」
と、本気でほっとしていた私でした…。

さて、ローマフィウミチーノ空港到着。
とにもかくにも、税関へいって、お金をもらおう、と、TAX REFOUNDを探します…。
今までは、どこの空港に行っても、飛行機のチェックインの前に税関を通ってお金を返してもらい、
そのお金で足りないお土産(義理土産…)を買えました。
が。
ここ、ローマでは、とりあえず、税関があるだけでした。
TAX REFOUNDなんぞ、どこ探してもありません。
税関の変なおばちゃんが言うには、
「Bの10にあるから(正確には忘れました)」
てことでした。
そこは、アリタリア航空だけが入っているところ。
私は、それ以外のAだかC だったわけです(正確には忘れました)。
KLMオランダ航空だったのです(一番安かったので)。
近くを歩いている日本人をつかまえます。
「税関、通ってはりましたよね?お金って、どこでかえしてもらえるんですか?」
「たぶん、Bの10みたいなんですけど…私、KLMだから、そのゲートじゃないんですよね…」
同じこと言って悩んでいるようでした。
仕方ないので、とにかくチェックイン。
やはり、アリタリア航空が入っているところに行かないとお金はもらえない模様。
でも、私たちのチケットでは、そこには入ることすらできません…。
「イタリアに行くならアリタリアで行かないとダメだってきいたけど、やっぱりホンマやったんやね…」
しんみりと、今さっき知り合った彼女が言います。
あまりにヒドイ…アリタリアに乗ってないってだけで、こんな差別をされるのかぁぁぁっ!!
一通り憤っておいて、イタリアはサイアクだサイテーだと言いたい放題言って、
とりあえず飛行機の出るゲートのところへ行って待つことに。
モニターで、離陸時間と飛行機の種類を確かめて、かなぁりの空腹を埋めるべく、
空港内のBarで、スプレムータ(絞りたてのオレンジジュース)とパニーニを食します。
あぁ、これが最後のイタリアでの食事…そう思うと、けっこう感慨深いです。
やっぱり、ごはんはおいしい国だったよなぁ…。
で、そろそろ時間だから、と、さっきのゲートに戻ります。すると…。
メキシコ人のご夫婦がよくわからないおじさんと言い合いしてます。
「ここから出る飛行機はどこに行ったんだっ!!!」
へ?!
そうです、さっきまでモニターに出ていたはずの私たちが乗る飛行機が、もうなくなっていました…。
周りには、空港関係者もいません。
あたふたしながら、空港内を歩き回り、全種類の飛行機の時間とゲートが載っているモニターを発見。
結局、空港のはしっこから離陸することになったようで、おじさんも私たちも一安心でした。
あぁ、やっぱり、どこまでいってもイタリアなんだな、この国は…。

結局、オランダのスキポール空港でお金をもらいに行こう、ということに落ち着き、
イタリアではお土産をほとんど買わず、オランダへと飛び立ちます…。
その飛行機の中で、とてぇぇも可愛い女の子と隣の席になりました。
美形のお母さんと女の子。
これは仲良くなりたい!!
こんな時こそ、海外では御用達の、紙風船の登場です。
「ありがとーっ!」
てことで、イタリアからオランダまで、一緒に遊ぶことになりました。
あぁ、子供だけでいいから、外人かハーフの子供がほしいよぅ…。

そして、オランダ。
TAX REFOUNDは、パスポートコントロールの外にありました…。
トランジットの時間は、あまりありません。
もう、諦めました。
お土産買わねばぁぁぁ(><)
仕方がないので、クレジットカードでお買い上げです。
あぁ、日本円で税金が返ってくると、レート悪いから損なんだよなぁ…。はぁぁぁぁ……
と、ブルーになりながら、重いお土産(主に自分用ワイン)にフラフラしながら、
今度は関空へ行く飛行機に乗り込みます。
帰りは…あんまし眠れません…。
困ったなぁ、と思いながら、まぁサンザン飲んで食べてすごしました。

関空着。
なに、この暑さは…。
吐くぞ。
イタリアとかわらへんやんかぁぁぁっ!
ブチ切れながら、ローマで知り合った操ちゃんと税金を取り戻すべく駅ビルへ向かいました。
帰りは、関空から自宅まで、乗合タクシーで格安で帰る予約をしていました。
私たちがお金を返してもらい、「損したなぁ…」と言っているときに、関空の全館放送で、

「○○(私の名前)さま、○○さま、お伝えしたいことがございます。中央インフォメーションまでお越しください」

タクシー会社に、到着予定時間に来ないから、と呼び出されちゃいました。
でも、ここは関西国際空港。
…わたし、やっぱり世界デビューですな♪
操ちゃんと携帯番号とメルアドを交換して、
「近々、一緒に遊んで、イタリアの悪口いっぱい言おうねっ!」
と固い約束を交わし、またね、と別れた私たちでした。

もう、しばらくイタリア行かなくていいや、と帰国二日前くらいになると思ってしまう私。
でも、すでに一ヶ月経った今、
「やっぱりイタリアって最高の国やんなぁ…」
と思ってしまってる自分がちょっとこわいです…。
あぁ、美味しいモンが食べたぁぁぁぁいっ!!


てなところで、るぱんのイタリア旅行記はこれでおしまいです。
長々と付き合ってくださり、ありがとうございました。
拙い文章で、よくわかんない部分も多々あったことと思います。
この場を借りて、お詫びします。
ごめんなさい。
でも、イタリアの良いところ、良くないところ、
いろいろと感じてもらえたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
また、感想など、BBSの方に書き込んでいただけたら、ありがたいです。
多種多様なご意見・ご感想、お待ちしておりますです。

でわ、みなさま。
今度はヴァナ・ディールでお会いしましょうっ!
へなちょLS、第二の黒タル、るぱんくんを、
どうぞ今後ともかわいがってやってくださいまし♪

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